こんにちは。
新米薬剤師のみほです。
医師ほど高額ではありませんが、
薬剤師もお仕事紹介で高額報酬が得られます。
知り合いの薬剤師を紹介することで、報奨金がもらえます。
こちらはあるドラッグストアの1例。
■薬剤師 社内紹介制度について
薬剤師を紹介した従業員と入社した薬剤師に対し、入社した薬剤師の当社勤務期間が6か月以上となった場合には、次項の報奨金を支給する。
<報奨金額>
社員(嘱託社員含む)薬剤師 10万円
パート薬剤師 3万円
薬剤師はまだまだ足りていないのが現実のようです。
薬剤師不足ってまだ続くの?
数年前から薬剤師不足は数年で解消し、現在のような就職する側が有利な状況は変化するだろう、と言われてきましたが、実際のところ、いまだ解消はされていません。
むしろ、薬剤師の不足は加速しているとさえ言えます。
有効求人倍率の数字の変化を見れば、不足が加速していることが顕著であることがわかります。
・平成18年の有効求人倍率は 7.28倍
・平成29年の有効求人倍率は 10.05倍
というように、なんとほぼ10年間で有効求人倍率は 約1.5倍に増えているのです。
このことから考えて、今後、劇的に薬剤師の人手不足が劇的に解消されるとは考えにくいと思われます。
人材不足が続いているため、各薬局でも人材確保のため、報奨金を出すなどして知り合いの薬剤師を自社に勧誘してもらうよう必死ということです。
薬剤師不足はなぜ起きているの?
ところで、そもそも薬剤師の不足はなぜ起きたのでしょうか。
まずは、2012年に初めて6年制を卒業した薬剤師が誕生する前の2年間に「空白の2年間」というものがありました。薬剤師免許取得のために薬学部が4年制から6年制に変更になったために、この2年間では新卒薬剤師が供給されなかったためです。そのため、需要に比べて薬剤師の供給が足りない状況がまず生まれました。
この状態は、その後、毎年新卒薬剤師が世に出ることで数年で解消されると考えられていました。
ところが、
・ドラッグストアの新規出店が増加したこと
・病院薬剤師の病棟業務への増員の必要性が生まれた
などの要因により、供給より需要の増加が加速して、いまだ薬剤師不足が解消されない状態が続いています。
薬剤師争奪戦の激化におぼれないために
最初にご紹介した例のように、薬剤師の不足が続いているため、確保のための「薬剤師争奪戦」が激化してきています。
けれども、目先の利益にとらわれて条件の良い職場を探し求め、安易に転職を繰り返すというのは、薬剤師の業界全体にとって、決して良いこととは言えません。
さまざまなひずみも生まれかねないばかりか、自分にとってもマイナスの面が出てきてしまいます。
あまりに転職が頻繁な経歴は、いずれは新しい職場から敬遠されて転職がうまくゆかなくなってくることも考えられます。そのためには、最初の転職を成功させて、無駄な転職を繰り返すことのないようにすることが重要となります。
薬剤師争奪戦がもたらす薬剤師の転職の落とし穴については、次の記事でお話したいと思います。