こんにちは。
今日は、薬学部の学部時代に行った職場見学についてお話したいと思います。
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薬学部1年と2年で病院・薬局・企業の見学に
薬学部1年と2年のとき、それぞれ1回ずつ
の見学に行きました。
企業以外は、いずれも2~3人の少人数での訪問です。
病院に関しては希望も出せましたが、その他は学校から割り振られたところに、それぞれ出かけます。
企業には、20~30人が一緒にバスに乗って見学に出かけました。
今その時の経験を振り返ってみると、薬剤師につて、まだ何もわからない学部の1~2年生のころに、実際の現場の見学をさせていただけたことは、とても良い経験だったなぁ、と思います。
病院の薬剤部の調剤室に並ぶ薬の量に驚く
最初に見学にでかけたのは病院です。
大学にも、模擬の調剤室があって、そこには大勢の学生が一緒に練習ができるように、たくさんの棚があります。
大学の模擬調剤室の棚にも、本物の(期限切れの)薬も詰まっていますが、それとは違う、病院の調剤薬局では、ほんとに動いている、活動しているという印象を強く受けました。戦場のような現場の様子が、あふれんばかりのお薬の棚からも見てとれます。
薬剤師のみなさんは忙しそうに動き回っています。
病院の調剤室の様子は、初めて現場を見た私には、ちょっと衝撃でした。
この時私は、こんな先入観のようなものを持ってしまったかもしれません。この時の見学で、私とはまったく異なる印象を持ち、やりがいのある仕事と受け止め、病院薬剤師へのあこがれを強く持った学生もいます。
病院の調剤室の奥には抗がん剤専用の部屋がある
また、調剤室の奥には、抗がん剤を準備する専用の部屋がありました。私たちは中には入れず見学だけでしたが、いかにも専門的で、このような特別な薬を扱う薬剤師ってすごいな、という感動を覚えました。
抗がん剤には、被爆の恐れがあるものもあるので、薬剤師が被ばくしないように厳重に留意して取り扱うような仕組みになっていました。
町の小さな薬局を見学
私が割り振られたのは、町の小さな薬局。同級生と私の2人で赴きました。
めまぐるしい病院の調剤室の見学をした後で訪れたせいか、町の薬局でのお仕事が、だいぶひまそうに見えてしまいました。
ここは、化粧品も積極的に取り扱っていて、地域に密着して住民の方の生活に根差したお仕事をしている薬局でした。
病院のお仕事とはまったく異なる役割りに、自分の将来をどこに見出せばいいのだろう、と思った記憶があります。
大手と個人薬局では機械化という点で調剤の仕方がまったく異なる
私は個人の小さな薬局を見学しましたが、同級生のみほは、大手のアイン薬局の見学をしたそうです。
後からみほと話してみると、大手薬局と、町の小さな薬局では、ずいぶんといろいろ違うことがわかりました。町の小さな薬局では、アナログで薬をピッキングしていました。人的ミスをいかにして0にするかが課題となっていました。
けれども、みほが見学した大手では、かなり機械化が進んでいたそうです。ピッキングに関しても、ハンディと呼ばれる機械を通すので、お薬の種類とサイズについてのミスは0だということです。
薬学部生が数十人単位でバスで出かけて製薬企業を見学
最後に見学したのは、製薬企業。
私は、協和発酵キリンの工場に行きました。
3種類の職場を見学して、私がもっとも魅力を感じたのは、最後に訪れた製薬企業です。
見学させていただいたのは、工場で実際にお薬を作っているところ。流れ作業でお薬が作られていきます。
工場のラインのようなもの、と言えばいいでしょうか。
大学のカリキュラムの一環として、このように各種の職場を見学させてもらえたことは、とても意義のあるものだったと感謝の思いを持っています。それぞれのスペシャリストのお仕事を目に当たりにしたことで、自分の薬剤師としての将来をイメージすることができました。
製薬企業に勤めたいと思ったわ
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