
インフルエンザ蔓延の季節になりましたね。
私が勤務する薬局でも、イナビルの処方が目立ち始めました。

イナビルの特徴
イナビルは、インフルエンザウィルスの増殖を抑える吸入型のお薬です。
イナビルは、単回吸入で効果が出るため、
患者さんにとっても医師にとっても使いやすい薬です。
毎食後飲まなければならないタミフルと違って、
薬局で、その場で吸入して終わりという簡便さがありがたいのです。
イナビル吸入法
深呼吸するなどリラックスしながら、体を起こした状態か座った状態で吸入します。
① イナビルの入った袋が2袋あることを確認する
② 1袋目を開封し、吸入容器を取り出す。(使用の直前に開封するようにする)
③ 吸入容器の底をテーブルなどの上で「トントントン」と軽く叩く。(お薬を吸入容器内の下に集める)
④ 吸入容器を押さえながらお薬トレー(1)をラベルをはがさずに→の方向へ橋までしっかりとスライドさせる。
2~3秒息を止める。
⑤ 吸入時は容器の底にある空気孔をふさがないように吸入容器を持つ。
⑥ 吸入の際は、深呼吸をするときのように、体を少し前かがみにして息を吐き、状態を起こしながら吸う。
⑦ 吸入口に息を吹きかけないように軽く息を吐く。
⑧ 吸入口をくわえて「スーッ」と大きく深くお薬を吸入する。
⑨ 口元から吸入容器をはずして、2~3秒息を止める。(1,2,3)
⑩ 吸入口に息を吹きかけないようにして、ゆっくりと息を吐く。
⑪ 吸入容器を持ち変えてお薬トレー(2)を→の方向へ橋までしっかりとスライドさせる。
⑫ 吸入口に息を吹きかけないように軽く息を吐き、吸入口をくわえて「スーッ」と大きく深くお薬を吸入して、口元から吸入容器をはずして、2~3秒息を止める。(1,2,3)
⑬ 吸入口に息を吹きかけないようにして、ゆっくりと息を吐く。
⑭ お薬トレーをスライドさせて、元の状態に戻す。
⑮ お薬のス子の濃しをなくすために、もう一度、トレー(1)とトレー(2)のお薬を吸入する。
⑯ もう一度吸入するときも、始めと同じように吸入容器の底を軽く叩く。
■さきほどの手順の繰り返し
⑪ 吸入容器を持ち変えてお薬トレー(2)を→の方向へ橋までしっかりとスライドさせる。
⑫ 吸入口に息を吹きかけないように軽く息を吐き、吸入口をくわえて「スーッ」と大きく深くお薬を吸入して、口元から吸入容器をはずして、2~3秒息を止める。(1,2,3)
⑬ 吸入口に息を吹きかけないようにして、ゆっくりと息を吐く。
⑪ 吸入容器を持ち変えてお薬トレー(2)を→の方向へ橋までしっかりとスライドさせる。
⑫ 吸入口に息を吹きかけないように軽く息を吐き、吸入口をくわえて「スーッ」と大きく深くお薬を吸入して、口元から吸入容器をはずして、2~3秒息を止める。(1,2,3)
⑬ 吸入口に息を吹きかけないようにして、ゆっくりと息を吐く。
⑭ お薬トレーをスライドさせて、元の状態に戻す。
■1つめの容器はこれで終わり、2つ目の容器を1つめと同じ手順で吸入する
■8つめの吸入容器を吸入したらイナビルによる治療は終わり
イナビル吸入法について、下記のページにわかりやすく解説してくれている動画があります。
http://www.influ-news.info/inhalation/movie.html
新人薬剤師で投薬に自信のない人は
「イナビル 吸入方法」
企業が提供してくれているこうした投薬法の解説動画を患者さんに見せながら説明するのも良い方法です。
イナビル投薬の後に
こちらの動画では紹介されていませんが、
吸入薬は粉のため、粉っぽさが気になる場合があります。
吸入後に患者さんに薬局の給水器の水などを差し上げると喜ばれます。