薬剤師国家試験

薬剤師国家試験の自己採点223点は不合格か

薬剤師国家試験 合格 ボーダーライン 廃問 補正 
全部で345問もある薬剤師国家試験の合格点は225点。

試験終了後は、誰もがすぐに薬ナビサイトで自己採点をして予想点を出します。あなたも例外ではないはず。

その点数が223点だった場合、がっかりするのも無理はありませんが、まだ望みがないわけではありません。悪問への補正が入り、合格基準の調整が行われるかもしれないからです。ただ、総合点数以外にも、足切りや必須問題など、クリアしなければいけない関門もいくつかあります。

ここでは、薬剤師国家試験の合格を決めるシステムについて確認してみます。

薬剤師国家試験の足切りシステムについて

薬剤師国家試験に合格するためには、全体の合計点以外にも、各科目ごとに足切りされる点数が決まっています。

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要するに、すべての科目でこの最低ラインの手数をとらなければ、全体の合計点数が突出していても不合格になってしまいます。つまり、極端な不得意科目は克服しておかなければならないということです。

この各科目ごとの足切り制度に泣く受験生は多く、第101回の試験から基準が緩和されました。
◆薬剤師国家試験配点

  必須問題 一般理論 一般実践 一般合計 必須問題+一般合計
物理・化学・生物 15 30 15 45 60
衛生 10 20 10 30 40
薬理 15 15 10 25 40
薬剤 15 15 10 25 40
病態・薬物治療 15 15 10 25 40
法規・制度・倫理 10 10 10 20 30
実務 10 0 85 85 95
90(足切63) 105 150 255 345(足切225)

必須問題の足切り基準

・必須問題各科目ごとの足切りは50% → 30% に緩和。
・必須問題の合計点の70%で足切り。

一般理論問題各科目の足切りは廃止

・一般理論問題の各科目の足切り 35% → 廃止

合格点数

全問題の足切り点数、つまりは全問題の合計の合格点数のことですね。こちらは、65% つまり 225点

合格決定基準の追加

第102回より、合格決定基準は、平均点と標準偏差による相対基準が取り入れられるようになりました。

厚生労働省から2015年に、合格基準変更に関しての通知が出されています。

新たな合格基準について

(1)総得点について

これまでの得点率による絶対基準を見直し、平均点と標準偏差を用いた相対基準により合格者を決定する。その際、これまでの絶対基準を用いた合格基準でなくなることによる教育の現場や受験生の混乱を回避するため、当分の間、全問題への配点の65%以上であり、かつ、以下(2)の基準を満たしている受験生はすくなくとも合格となるように合格基準を設定する。

(2)必須問題及び一般問題ごとの基準について

必須問題全体については、これまでどおり全問題への配点の70%以上であることとする。

また、必須問題を構成する各科目の得点については、それぞれ配点の30%以上であることとする。

一般問題については、構成する各科目の得点に関する基準を廃止する。

※平成27年9月30日医道審議会薬剤師分科会 薬剤師国家試験制度改善検討部会より

第102回薬剤師国家試験からは、合計点65%以上合格という基準は残しながらも、最終的な合格者決定基準は、こうした相対基準に変更になっていますから、問題が難しくて平均点が低ければ、合計点が65%に満たなくても合格するかもしれません。

相対基準というのは、まだ実績も浅く不透明で、厚労省が薬剤師の実態をふまえて合格者の人数調整できるように取り入れているというみかたもあるようです。

実際、第100回薬剤師国家試験があまりに難易度が高く合格者が少なかったために、就職の決まっていた病院薬剤師の不合格が予想を超えてしまい、病院側が不服であったということから、次年度第101回薬剤師国家試験が易しくなったという噂もあります。

薬剤師国家試験 補正(廃問)について

廃問という言葉を検索サイトで検索すると、次に「薬剤師国家試験」というワードが出てきます。薬剤師国家試験ではかなりの受験生が、自己採点の際に廃問のことで悩まされるのですね。

2015年に出された厚労省の合格基準変更に関しての通知には、下記のように記載されています。

新たな合格基準について

(3)難易の補正について

これまでと同様、正答率及び識別指数の低い問題については、得点を調整する。

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※平成27年9月30日医道審議会薬剤師分科会 薬剤師国家試験制度改善検討部会より

第102回薬剤師国家試験においては、4問が廃問となりました。

廃問が出ると、点数の調整が行われます。問題の総数が減り、ボーダーの点数を取っているものには合格の可能性がみえてきます。

例えば、345問中223点 だった場合

223/345 不合格   →   223/343 合格

となることがあります。

廃問が2問以上あって、なおかつそれが、自分が間違えていた問題だった場合に合格となるのです。

自己採点の結果が 223点だと、
「あぁ2点足りない」
と、落ち込んでしまいますが、正式発表があるまで廃問により救われるかもしれないという一縷の望みをつなぎたいですね。

この1点で合格 不合格が分かれるのは非常なようですが、ボーダーラインには大勢がひしめきあっています。1点に泣くもの、1点に笑うものがいるのです。

もし、あなたが受験生なら、この1点に泣かないために、今すぐ少し勉強してください。1点をとるための勉強を今少し余分にしておけば、受験の後で1点に泣かずにすむかもしれません。

薬剤師国家試験 自己採点で223点だったときにすべきこと

最後まで望みを忘れたくないのですが、それでもぎりぎりでボーダーより下であることは現実です。

もし、223点という自己採点結果が出た場合に、しなければならないのはどんなことでしょうか。

就職内定先への連絡

薬剤師免許が必要な職種に就職が内定している場合には、会社の人事担当に連絡をしなければなりません。

不合格が確定ではありませんので、合格発表の日に確認の連絡を入れる必要がありますが、現時点での現状を報告しなければなりません。

もちろん、もともと薬剤師免許の必要のない職種、たとえば研究職などの場合には合否が就職に関係しませんので、当然ながら報告の必要はありません。

・病院薬剤師 →内定取り消し

・調剤薬局・ドラッグストア →来年の合格まで内定保留

となることが多いようです。

調剤薬局・ドラッグストアでは、多くの場合、半年は事務職として勤務が認められ、後半の半年は休職をすすめられて国試の勉強に専念する、というところが多いようですね。

中には、予備校の費用として奨学金貸与などの厚遇があるところもあります。薬剤師になるという思いがある限り、1年目がだめでも、あきらめてはいけません。
薬剤師国家試験 受験 ボーダーライン 合格 223点 予備校

予備校の予約

薬剤師国家試験1年目不合格の場合には、もう1年みっちり勉強して合格し、内定保留の職場で働き始める。

調剤薬局・ドラッグストア内定の場合には、そのようなケースが多いようです。薬局のほうも、人材確保のために、国試合格まで1年間は待ってくれるのですね。もちろん、すべての職場が待ってくれるわけではありません。個人の薬局では、そうした余裕のないところもありますから、その場合は再度就活をする覚悟が必要です。国試不合格ならしかたのないことと、気持ちを切り替えて勉強・就活しなければなりません。

2年目以降の受験者の薬剤師国家試験の合格者数は、現役より少ないという現実があります。自分で勉強できている者なら、1年目ですでに合格を勝ち取っているはずです。2度目の受験に臨む者が、予備校にも通わずに合格を得るのはかなり難しいことです。

予備校での勉強に出遅れないためにも、3月中にできることはやっておいたほうがいいでしょう。

就職内定先への連絡・予備校の予約の後は気分転換で気持ちの切り替え

就職内定先への連絡もすませ、できれば受かっていてほしいが、万一のための備えとして予備校の予約もできたら、ぱぁと気持ちを切り替えましょう。

落ち込むだけ落ち込んだ後は、いったん、がんばった自分に「お疲れさま」を言って、ちょっと気分転換をしてみましょう。

そして、気持ちを切り替えたところで、また勉強が始まります。

もし、合格していたとしてもボーダーラインでの合格。仕事が始まっても、他の人より知識で劣っているのは否定できません。少しでも追いつき追い越し、立派な薬剤師になりたいものです。

ですから、合格不合格どちらにしても勉強しなければなりませんね。

でも、がっつりした受験勉強は手につかないでしょうから、『今日の治療薬』などの本で勉強するのはどうでしょうか。いずれにしても役に立つはずです。

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